受け入れる

受け入れる

娘は比較的、新生児期から夜泣きをしない子供でした。

 

入院中も、他の部屋からは赤ちゃんの元気な鳴き声が
聞こえてくるのに、我が娘は気持ちよさそうにスヤスヤおねんね。

 

相部屋だったのですが、あまりにも娘が泣かないので、同室の
お母さんが”うるさくてすみません”と謝りを入れてくるほど、
手がかからず、”子育てって楽だわ〜”なんて、短絡的に考えていました。

 

そんな娘が本領発揮したのは、生後6ヶ月を過ぎた頃。

 

我が家はぶどう農家を営んでいるので、娘は生後4ヶ月過ぎに
保育園へ入園するという、可愛そうな境遇を強いられることとなりました。

 

いつもは入眠すると、一度目が覚めてもすぐにまた眠ってくれるのですが、
ある日を境に、突然火がついたように大声で泣き始めたのです。

 

一度泣き始めると、抱っこも拒否。おっぱいもイヤ!

 

とにかく何かにとり憑かれたのかと思ってしまうほどに、大暴れし、
泣きわめき、私はどうしていいか分からずに娘をあやすのに必死でした。

 

夜泣きは毎晩、10時から12時頃の間。

 

10分〜15分で落ち着くときもあれば、30分以上続くこともあり、
原因は不明。

 

正直、その時間は私にとって恐怖でしかありませんでした。

 

解決方法も分からず、自分自身寝不足ということもあり、気持ちは限界。

 

気が狂いそうになって、泣きわめく娘をこのまま叩き付けたらどんなに楽だろう…。
そんな風に思ってしまうこともあり、涙を流したこともあります。

 

ですが、娘の夜泣きと向き合う日々を過ごす中で、ある日突然、夜泣きに
抵抗するのは辞めようと思う自分が出てきました。

 

今までは必死に泣き止ませることだけを考えていましたが、子供だって
思い切り泣けば、その内疲れて眠るだろう…。

 

そう思い、それからは、泣いて大暴れする娘をただひたすら見守ることに
徹しました。

 

すると娘は娘なりに、自分が安心できるポジションを探し当てると、
ひとしき泣いた後、勝手にまた寝てくれるようになったのです。

 

しかし、夜泣き自体は、その後も止むことはありませんでした。

 

もちろん、”そういう月齢だから…”と言ってしまえばそれまでですが
、夜泣きの原因が他にあるのだとしたら?と考えたとき、ふと、
仕事の忙しさを理由に、子供とのスキンシップの時間があまり
取れていないことに気づきました。

 

朝から夕方まで、保育園に預けられっぱなしの娘。

 

子供からしてみたら、親に構って貰えず、寂しい思いを
していたのかもしれません。

 

それが夜泣きの原因かは分かりませでしたが、取りあえず
できることから、と、少しでも子供と向き合う時間をとるようにしたところ、
徐々に夜泣きは落ち着くようになりました。

 

月齢や生活環境、子供の性格など、夜泣きの原因や対処法は、
それぞれ違うので、今回の私の体験がどこまで参考になるかは
分かりませんが、ひとつだけ言えるとしたら、
夜泣きはいつか終わりが来ます。

 

日々寝不足で苦しんでいられるお母さん方がいらしたら、
泣いている赤ちゃんを泣き止ませようと抵抗するのではなく、
受け入れてあげてください。

 

なかなか難しいことかもしれませんが、お母さんの気持ちが落ち着けば、
赤ちゃんの気持ちも落ち着くと思います。

 

子育て、大変なことも多いと思いますが、お互い楽しみながら、
頑張っていきましょうね!!

 

山梨県在住 子供一人 1歳4ヶ月の女の子のママ

 

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